6月1日
「クールビズ」期間開始。総理以下、全閣僚は閣議に沖縄県の夏季の軽装「かりゆしウエア」を着用。
官邸の中庭で、環境にやさしい次世代自動車・燃料のデモンストレーションが行われ、バイオ燃料、電気自動車、燃料電池自動車、水素自動車などの説明を受け、自ら運転をして次世代自動車を体験した。
官邸で教育再生会議第8回総会。総理は挨拶で、「教育現場の理解を得る努力、もちろん国民の皆様の理解を得る努力を行っていきたい。それによって初めて社会総がかりで教育再生ができると思います。そして、特に必要なもの、具体化に向けまして優先的に取り組むように伊吹文部科学大臣にはお願いをしたい。特に次の点について取組みをお願いしたいと思います。土曜日に授業が出来るように。そして徳育を教科に位置づけて充実を図っていく。そしてメリハリのある教員給与体系を実現する。そして全国立大学での9月入学枠の設定を実現することをめざして、大学の4月入学の原則を弾力化することについて、よろしくお願いしたいと思います。さらに効率化しながらメリハリをつけて教育再生に真に必要な教育予算について確保していきたい思います。なお、まだ残された課題がありますので、さらに第三次報告についてまた中身のあるご議論を賜りたいと思います。」と述べた。
6月4日
官邸で経済財政諮問会議。総理は「教育再生会議は大変すばらしい第二次報告をまとめていただいた。これを踏まえて『基本方針2007』は取りまとめてほしい。一方で、財政再建を今後ともしっかり進めなくてはいけない。歳出・歳入一体改革を進めていくことは不動の方針である。その上で教育についても効率化を進め、メリハリをつける。そして、教育再生に真に必要な財源を確保するよう努力していかなければならない。」と述べた。
6月5日
日・EU定期首脳協議、第33回主要国首脳会議(サミット)に出席するため政府専用機で羽田空港を出発、ドイツ連邦共和国の首都ベルリンに到着。アンゲラ・メルケル首相の出迎えを受け、日独首脳会談。
日・EUの主要な財界人によって構成される日・EUビジネス・ダイアログ・ラウンドテーブルから提言。
EU議長国のメルケル首相やジョゼ・マヌエル・ドゥラン・バローゾ欧州委員会委員長と共に、日・EU定期首脳協議に出席。
メルケル首相、バローゾ委員長と共同記者会見。
6月6日
第33回主要国首脳会議(サミット)が開催されるハイリゲンダムに移動。
アメリカ合衆国のジョージ・W・ブッシュ大統領と首脳会談。北朝鮮問題について、大統領は「日米が『北朝鮮が合意を守らなければいけない』という共通のメッセージを発信していきたい。」と述べ、主要国首脳会議の場で力強いメッセージを発信することで一致した。
フランス共和国のニコラ・サルコジ大統領と首脳会談。北朝鮮の核問題・拉致問題、安保理改革などについて話し合ったほか、大統領が「気候変動問題に対する安倍総理からの提案を高く評価する」と述べたのに対し、安倍総理は「主要排出国を取り込んだ実効性のある将来の国際的枠組みの実現に向けてフランスと協力していきたい」と応じた。
ドイツのメルケル首相夫妻主催の非公式夕食会にG8各国首脳らと共に出席し、主要国首脳会議が開幕。
6月7日
第33回主要国首脳会議(サミット)の本格的な討議。総理はG8各国首脳に対し、主要排出国が参加して世界全体の温室効果ガス排出量を2050年までに半減する目標を示した戦略「美しい星50」を提案した。これを受けて、排出削減の地球規模での目標を定めるにあたって、すべての主要排出国を含むプロセスにおいて、2050年までに地球規模での排出を少なくとも半減させることを含む、EU、カナダ及び日本による決定を真剣に検討することを合意した。そのほか、北朝鮮やイランの核問題などの国際情勢や、世界経済の成長とイノベーションの促進などについて討議を行い、「世界経済における成長と責任(サミット首脳宣言)」を発出した。
G8各国と開発途上国の中高校生が地球規模の課題について討議する「J8(ジュニアエイト)サミット」の参加者ととともに、世界経済の新たな課題や気候変動などの今回のサミットに関連した課題について討論。
ロシア連邦のウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン大統領と日露首脳会談。今後領土問題の解決に向けて、平和条約交渉についても進展を図っていくことで一致、また両国の青少年交流の発展や漁業分野などについて話し合った。
6月8日
主要国首脳会議(サミット)の最終日、午前中にG8首脳とアフリカ諸国の首脳と会合を行い、引き続きインド、中華人民共和国、ブラジル連邦共和国、南アフリカ共和国、メキシコ合衆国の5カ国首脳との会合を行った。その後ドイツのメルケル首相から、世界経済や温室効果ガス削減に関する合意、アフリカの平和と安全、北朝鮮の核問題・拉致問題の解決を求める議長総括が発表され、主要国首脳会議は閉幕した。
中華人民共和国の胡錦濤国家主席と首脳会談。総理は、「気候変動の分野について、日中が協力することは「戦略的互恵関係」の構築にかなう。両国間の対話・協議を深め、協力していきたい」と述べ、日本から提案した戦略「美しい星50」を説明した。これに対し胡主席は、共通だが差異のある責任に言及しつつ、「気候変動問題の解決のためにともに努力していきたい、提案については積極的な意義を有するものであり真剣に検討したく、日本との協力を強化していきたい」と述べた。その他二国間関係では、先般の温家宝総理訪日により両国が「戦略的互恵関係」構築に向け着実に歩みを進めていることなどを確認した。
内外記者会見後、国際連合の潘基文事務総長と会談を行い、気候変動、安保理改革及び北朝鮮などの地域情勢について意見交換した。
4日間にわたるドイツでの全日程を終えた安倍総理は、同日夜政府専用機で出発し、9日夕方羽田空港に帰国した。
6月11日
官邸で、第1回地方分権改革推進本部に出席。総理は、「地方分権改革は内閣の最重要課題であり、新たに設けられた本部において、政府が一体となって改革に取り組み新分権一括法案を3年以内に国会に提出したいと考えておりますので、各閣僚においては各省庁の利害にとらわれることなく、率先してリーダーシップを発揮し、ご協力をいただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。」と挨拶。
6月14日
官邸の南庭で、公賓として来日しているカンボジア王国のフン・セン首相を招いて、歓迎行事を開催。
官邸で首脳会談。両国の二国間関係をさらに強化して地域的、国際的課題を取り組むことを確認し、経済協力、貿易投資の促進、カンボジア青少年の招へい、北朝鮮の核問題・拉致問題、国連改革、気候変動などについて話し合った。
会談後、日本とカンボジアの間の新たなパートナーシップに関する共同声明及び、日本・カンボジア投資協定の署名を行った後、晩餐会を開催。
6月15日
「がん対策推進基本計画」を本日、閣議決定したことを受けて、東京大学医学部附属病院の放射線治療施設を視察。総理は、「昔、東大病院に来たことがあるのですが、だいぶ綺麗に近代化されたなと、そういう印象を受けました。また、最新の放射線の治療の機械を拝見させていただきました。ほとんど熱さや痛みを感じないというご説明を受けまして、放射線治療に関しての偏見を持っていたなと思いました。」「新健康フロンティア戦略においてもがん治療・がん対策が重点項目になっています。当然、必要な予算を確保していく考えで取り組んでいきたいと思います。」と述べた。
官邸で、薬物乱用防止キャンペーン・キャラクターで歌手の松浦亜弥さんの表敬。松浦さんから安倍総理に、薬物乱用防止キャンペーンのポスターと、Tシャツなどの啓発グッズが手渡された。
6月18日
官邸で、柳澤厚生労働大臣らとともに、全国トンネルじん肺根絶訴訟原告代表の皆様と面会し、患者や遺族の方々へお見舞いと弔意を表明。「患者の皆様、ご家族の皆様に心からお見舞いを申し上げたい。しっかりとしたじん肺防止策をすすめていきたい、そして最終的にはこうした事がおこらない日本にしていきたい。」
ブルネイ・ダルサラ−ム国のハサナル・ボルキア国王と首脳会談、経済連携協定について署名式。
6月19日
経済財政諮問会議を開催、成長力の強化、21世紀型行財政システムの構築、持続的で安心できる社会の実現などを目標とした「経済財政改革の基本方針2007」いわゆる「骨太の方針2007」が安倍総理に答申された。総理は「私の内閣では新たな国家目標として『美しい国』をかかげたところであります、『基本方針2007』は、その処方箋をまとめていただいたと思います、今後さらに具体化し、ゆるぎなく実行していきます。」と述べた。その後、臨時閣議において同方針が閣議決定。
6月20日
環境省、外務省、経済産業省主催の「地球温暖化問題に係るハイリゲンダム・サミット報告会」に出席し、サミットで日本が提案した長期戦略「美しい星50」や、それを軸にした各国首脳との議論と合意に至るまでの経緯を説明するとともに、来年の北海道洞爺湖サミットへの思いなどについて演説。
6月23日
沖縄県糸満市の平和祈念公園で開催された「沖縄全戦没者追悼式」に出席。
式典に先立ち糸満市摩文仁(まぶに)の丘の国立沖縄戦没者墓苑を訪れ供花。
追悼式では正午の時報にあわせて全戦没者に黙祷をささげた後、扇参議院議長や仲井眞沖縄県知事らとともに、この地に眠る戦没者の御霊に献花。
「先の大戦において、ここ沖縄の地は、国内最大の地上戦の場となりました。県民の平穏な暮らしはにわかに修羅の巷と変じ、20万人もの尊い命が失われました。今日のわが国の平和と繁栄は、戦没者の尊い犠牲の上に築かれています。再び戦争の惨禍を繰り返してはなりません」と述べた。
6月26日
官邸で再チャレンジ支援功労者表彰式。「再チャレンジしたいという意欲のある人にとって、チャンスに満ちた、チャレンジのやり甲斐のある社会、こうした方向に向かって進んでいく上において、いろいろな分野でそうしたチャレンジに取り組んでいただいてますことに本当に御礼を申し上げる次第です。本日受賞された皆様方におかれましても、今後とも再チャレンジ社会実現のために、さらにご協力を賜りますようによろしくお願い申し上げます。」
官邸で、総務省に置かれた年金記録確認中央第三者委員会の梶谷剛委員長と会談。
官邸で、ガイアナ共和国のバラット・ジャグデオ大統領と首脳会談。「日本とガイアナによる環境・気候変動分野における協力の一層の強化に関する共同声明」に署名。
6月29日
野党から提出された安倍内閣不信任決議案を審議する衆議院本会議に出席、本決議案を提出した野党から賛成、与党から反対の討論が行われ、その後の採決の結果、反対多数で否決。
日付をまたいで再開された参議院本会議で、社会保険庁改革関連法案、年金時効特例法案及び国会公務員法改正法案などの重要法案が可決成立。
