官邸で来賓を和食でおもてなし

安倍総理が日本を世界にアピールすることに尽力されたのは、みなさんご存じだと思いますが、あまり報道されない場面でも、それは変わりません。

毎日新聞のサイトに掲載された、素晴らしい記事を抜粋してご紹介します。

首相官邸で提供される食事を、フランス料理にフランスワインという長年の定番から、和食、日本ワイン、日本酒の3点セットに変え、さまざまに工夫を凝らした。

外国首脳に日本の食文化の素晴らしさを知ってもらい、農産物輸出を後押しし、食を話題に首脳同士の関係を深める……。食事会を外交に最大限に活用した首相だった。

第2次政権がスタートすると、安倍氏は「来日された外国首脳にはなるべくお食事を差し上げよう」と側近に指示した。「外国首脳を大切にすることが、国際場裏における日本の立場と発言力を高める」との考えからだ。それまで非公式訪問だったり、あまり重要でない賓客の場合は、外相などが代わりに食事会を持ったりしたが、すべて自分がもてなすと決めた。

首相官邸では長らくフランス料理にフランスワイン、乾杯用に日本酒、が定番だったが、安倍氏は「世界のトップに日本の農産物や食品の素晴らしさを知ってもらう機会になる」と、料理は和食、飲み物は日本のワインとお酒、とするよう指示した。

事前の日本側の打診にほとんどの外国首脳が和食を希望した。首相官邸での和食は大きなPR効果を発揮することになった。

「エビかき揚げ天丼」や「野菜かき揚げ天丼」が出されている。どんぶりものが日本の食文化でもあることを示す狙いがあるようだ。

首相官邸の事務所にワインのプロを置き、全国の産地のものがまんべんなく出されている。日本酒は東日本大震災の被災4県のものを中心に出した。

メニューの最後のデザートをお菓子でなく、「果物盛り合わせ」にしたのも安倍政権からだ。農協の協力を得て、旬の果物をテーブルに載せる。日本の果物の素晴らしさを味わってもらうためだ。

単に出すだけではなく、PR効果を高めるために、各出席者の手元にメニューとは別に見開きのカードを置く。カードにはその日に出る果物を写真付きで載せ、和英両文で果物と産地が説明されている。裏には、輸入をする場合の問い合わせ先として日本貿易振興機構の連絡先が記してある。

安倍氏は食事中、「日本が世界トップレベルの長寿国である秘訣(ひけつ)は、食事と医療レベルの高さです。日本の食事は海産物や野菜を食材に使い、栄養バランスが良い上に低カロリーです」と、和食をよく話題にした。中には「見た目も素晴らしい。子どもに見せます」とスマホで料理を撮った外国の女性首脳もいた。


ぜひ全文もお読みください。

官邸の食事会を外交にフル活用した安倍元首相
西川恵・毎日新聞客員編集委員
2022年7月31日
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20220725/pol/00m/010/011000c

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